雨についてとある発明品の提案

雨が降った。今、弟がロシアにいるのだが、あの国は雨が降らないそうだ。なので雨が恋しい、雨っていいなあ、ということを言うのでおかしくて笑ってしまったのだが、弟はあの熊切の田舎の茶屋の屋根をたたく音が好きだったそうだ。はてどんな音だったかと思い出してみると確かに昔あの音を良いと思っていた自分を発見するのだった。雨音には人を癒す独自の音階があることは科学的にも証明されている。だが東京では車の往来が激しいところでは全く雨音がきこえないのだ。そこでこんな発明はどうだろう。雨音発生装置。この板状の装置をベランダに設置すると雨が板をたたいた時の音を拡大してくれるのだ。これによって都会でもあの茶屋のような美しい雨音を再現できる。あなたならいくらで買うだろうか。私は3000円くらいなら出してもいいかな。